動画収録をする際、バックアップ用として2つのマイクで音声を収録することがあるかと思います。
最終的には左右同じように聞こえるようにした方が聴きやすいので、ここでは1つの方法として、Adobe のPremiere ProとAuditionを使って左右の音声・ボリュームが違うものを、左右同じにする手順を紹介します。
音声を振り分ける理由
まず、2つのマイクを用意し、LeftとRightに別々のマイクを繋いで収録した場合、音声は2チャンネルに分かれ、左右からそれぞれのマイクで収録した音が聞こえてきます。これはステレオの状態です。
2つのマイクを使った場合、マイクの位置や音圧、収録時のボリューム調整の違いで音質やボリュームに差がでてきます。そこでどちらか片方を2チャンネルにふりわけて両方同じ音が聞こえてくるようにするか、Left とRightを50%ずつ混ぜた音にすれば左右同じ音が聞こえて、聞きやすくなります。
Premiere Proで画像を読み込む
まずPremiere Proで画像を読み込みます。
すると音声と画像の列が現れます。
音声列を右クリックし、「Adobe Auditionでクリップを編集」を選択します。
するとAuditionが立ち上がり、音声編集ができるようになります。
Auditionで音声をモノラルにする
次に「テンプレート」から「モノラルに変換」を選択し、モノラルに変換します。
その後、モノラルに変換したものをもう一度「ステレオに変換」しなおします。
するとモノラルに変換したものが2つに振り分けられて、同じ音声の2列ができます。
それをファイルから保存します。
別の方法としては、「編集」から「サンプルタイプを変換」を選択します。
サンプルレートを「ソースと同じ」を選択し、チャンネルを「モノラル」にします。
その下の詳細の部分で左右のミックス率を変更できます。
オリジナルの状態はLeft Right50%ずつになっているので、もしも片方の音声だけを使用したい場合は片方を100%にして変換させます。
すると片方のマイクから収録した音のみモノラルに変換できます。
そのあとモノラルに変換したものを再度ステレオに戻します。
それでファイルを保存します。
Premiere Pro にもう一度もどる
Auditionで音声ファイルを保存したらPremiereProにもどります。
すると先ほど左右ばらつきがあった2列が、ばらつきのない2列にかわり、左右から均等に音がながれます。
それをファイルから「書き出し」→「メディア」を選択すると書き出し設定が表示されるので、基本オーディオ設定をステレオにして「キュー」を押します。
エンコーダーが立ち上がり、コーディングされるのでそれで完成です。
以上が2つのマイクで収録した音を、一つ選択し、両方から聞こえるようにする簡単な方法です。ぜひ試してみてください。
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